制作前に必ずやるべき3つの準備

絶対に失敗しない選挙ポスターを制作するために必ずやっておくべき3つの準備
絶対に失敗しない選挙ポスター を制作するために 必ずやっておくべき3つの準備

選挙ポスターで失敗しないために
必ずやっておくべき3つの準備!

選挙は告示前の準備で決まると言われるように、準備に勝る成果なし、段取り8割で自ずと結果はついてきます。写真・キャッチフレーズ・イメージカラー、この3つを基本に、幅広い層に受け入れられる選挙ポスターデザインを考えます。

まえがき

選挙ポスターデザインの役割は、限られた情報の中で、いかに多くの人に自分を知ってもらい、良い印象を与え、記憶してもらえるかということです。選挙ポスターに記載する内容には、掲示責任者、印刷者の住所氏名を記載する以外は、全く制限がなく、自由に表現が可能です。だからといって、見た目だけで自分の思い付くままに、デザインしてはいけません。それでは、良いデザインとは、どのようなデザインでしょう。写真・キャッチフレーズ・イメージカラーこの3つを基本に、幅広い層に受け入れられる選挙ポスターデザインを考えます。1,目的をはっきりと 2,伝えたいことを明確に 3,分かりやすく このポイントを抑えるだけで、見慣れたデザインでも効果的なデザインといえるものになります。良いデザインとは斬新なデザインではなく、基本に忠実に自然に伝わる、それが選挙仕事人の「選挙デザイン」です。

昔も今もコンセプトは同じ

第一回普通選挙のチラシ
第一回普通選挙のチラシ

自由な表現でアピール

選挙ポスターサンプル
2015年千代田区議会議員選挙

1.写真撮影

写真撮影

地域によっては、選挙ポスターに写真は使わない、という申し合わせをしている地域もあります。たしかに、顔より中身が大事というのもわかりますが、アメリカの産業心理学者アルバート・メラビアンの「メラビアンの法則」を実証した「人は見た目が9割」と言う本がヒットしたように、見た目も大変重要な判断基準ということです。しかし、見た目に自信の無い方でも、気を落とす必要はありません。「見た目が9割」というのは、何もハンサムや、美女のような容姿端麗ということではなく、表情や仕草、姿勢、目の輝きなどの視覚が55%、声質、話し方、声の大きさなど聴覚が38%、合わせて9割ということです。残りが言葉の内容になります。初対面なら、いくら優れた能力を持った人でも、表情や態度が悪ければ、話す内容に関係なく、不快な印象を与えてしまうかもしれません。しかし、美男美女では無くとも、笑顔で優しく微笑むだけで、相手は、あなたのことを良い人だと認識するのです。普段から自分の表情や仕草に気を配るように心掛けるだけで、短い時間の中では、初対面の相手に容易に快い印象を与えられるのです。7日間で不特定多数の有権者に好感を得るためには、「何を訴えるかではなく、どう伝えるか」が重要です。一瞬を捉える選挙ポスターの場合では、まさに写真がファーストインプレッションに大きな影響を与える事になるということです。それではどのように撮れば、良い印象の写真になるのでしょうか。

選挙ポスター掲示板
このポスターを見た有権者は何を投票の判断基準とするのでしょう

目線

選挙ポスターをデザインする上で重要なひとつとして、写真の目線があります。時折目線を逸らした写真を使っている場合が見られますが、人間の心理として、こちらを見ていない、関心を持っていない等のマイナスの印象を植え付けてしまいます。ポスターの場合、目線が正面だと人は自然に顔に視線が行くのです。目線が遠くを見つめていれば、誰に訴えているのか、誰を見ているのか、分からないものになってしまいます。これは、選挙ポスターだけに限らず、商業広告でも同じです。訴えかける相手を見ることが写真撮影の基本となります。また、目線が正面とは、体の向き、顔の向きが正面を向いていなくとも、目の黒目がカメラに向いている状態です。斜めからポスターを見た場合も、正面から見た場合も、目線が会うはずです。カメラのレンズをみて撮影しましょう。

表情

カメラマンに、写真撮影を依頼する機会というのは、普段の生活ではそうそうあるものではありません。子供の七五三、成人式や結婚式など、おめでたい場合に写真を撮ることが多いでしょう。カメラマンの指示に従ってカメラを見て、微笑みかけます。おめでたい場合が多いので、自然と顔もほころびます。しかし、集合写真の場合、出来上って来た写真を見た時、タイミングが合わず目をつむっていたり、視線がずれていた、ということはよくあることです。さすがに個人撮影でフォトスタジオや、カメラマンに依頼した場合にはそのような事はありませんが、モデルでは無いので、自然な表情で、微笑むようなことは、容易いものではありません。毎日鏡を見たら、自分の目を見て笑顔をつくる練習を心がけて下さい。また、優れたカメラマンというのは、様々な表情を自然に引き出す技術を持っています。言葉巧みに、被写体に話しかけたり、動いたりしながら一瞬の表情を逃しません。ただカメラを見て、笑って!撮ります!ハイチーズ!これだけで、自然な表情が出せたら苦労はしません。

ポーズ

写真はポスター以外に、ハガキや後援会パンフレット、選挙広報など、多岐にわたり使用します。色々なポーズがあれば、おのずとデザインの巾も広がります。できれば様々なポーズでたくさんの写真を撮影しましょう。

全身の写真では、動きの感じられる写真が良いでしょう。といっても実際に動きまわるわけではありません。一歩踏み出そうとする感じや、振り向いた感じ、ろくろを回すような手の仕草など、今にも動き出そうとしている雰囲気や、躍動感が感じられるという意味です。

スポーツをしている人や、音楽が好きな人、趣味や得意な分野がある人は、撮影に利用するのもアピールポイントとなるでしょう。しかし、普段スポーツなどしたこともない人が、ジョギングをしている写真を撮ると、明らかにぎこちなく、不自然な自分になりがちです。選挙ポスターは限られたスペースに、最小限の情報です、それを見る人は、違和感や不自然さを特に敏感に感じます。

上半身のアップでは、正面から撮る場合、自然体で、リラックスした表情で、あまり背筋を伸ばし過ぎないことがポイントです。カラダを斜めに構えて撮る場合は、カラダの向きは、カメラに対して22.5°以内に、顔は正面ではなく、両耳が辛うじて見える程度にやや斜め、目線は正面(カメラ目線)。そうすることで、目の大きさや、左右の顔の違い、バランスをカバーし、より親しみやすく写ります。角度の目安は、首に力が入らず、軽く自然に回る範囲です。体の向きは、左右どちらでも構いません。見た人に良い印象を伝えるためには、普段から笑顔を絶やさず、本来の自分を、ありのままに、自然に撮ることが一番でしょう。(22.5°は直角の半分の半分くらいということです)

証明写真のような切り抜き加工をした写真を準備する方がおられますが、写真の切り抜きやトリミングは、自分では行わないで下さい。デザインの巾が極端にせまくなる場合が多く、パスポート写真と勘違いされているような写真も多く見られます。選挙ポスターには、上下左右様々な、タイトルやコピー・キャッチフレーズ・PR・プロフィール等、情報が書き込まれます。どのような配置でレイアウトするか一番のポイントとなる部分です。そこに、両肩の見切れた写真では、手の施しようが無いというものです。そこは、きっぱりとデザイナーにまかせましょう。

訴えようとする何かがあると、身体は自然に反応し動きだす。語りかけているように見える「ろくろを回す」ような動き

スティーブ・ジョブズ
Apple創業者 スティーブ・ジョブズ
カルロス・ゴーン
元日産会長兼CEOカルロス・ゴーン容疑者
マーク・ザッカーバーグ
Facebook マーク・ザッカーバーグ

2,キャッチフレーズ

キャッチフレーズ

「パレートの法則」というのを聞いたことがあるでしょうか。「経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論」80:20の法則、ばらつきの法則とも呼ばれます。

パレートの法則が用いられる事象

  • ビジネスにおいて、売上の8割は全顧客の2割が生み出している。よって売上を伸ばすには顧客全員を対象としたサービスを行うよりも、2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的である。
  • 商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している。
  • 売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。
  • 仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出している。
  • 故障の8割は、全部品のうち2割に原因がある。

80対20の法則は、何をすべきかを教えてくれます。

  • 努力の平均水準を上げるのではなく、努力を1点に集中する。
  • 決められたコースを走るのではなく、近道を探す。
  • 最小限の努力で、人生の支配権を握る。
  • 網を広げるのではなく、網を狭める。
  • 多くの分野で平均点を取るのではなく、一つの分野で突出した成績を上げる。
  • 日常生活で、出来る限りアウトソーシングを進める。
  • 家庭仕事でも自動車の修理でも、自分でやらずに出来るだけ専門家に任せる。
  • よく考えて仕事と会社を選ぶ。他人に雇われるより、雇った方がよい。
  • いちばん得意とすること、いちばん楽しいと思うことだけをやる。
  • 水面下に隠れている皮肉な現象や不思議な出来事を探す。
  • 重要な分野ではすべて、20%の努力が結果の80%につながるように調整する。
  • 手当たり次第に飛びつかず、気をしずめ、仕事量を減らし、最短距離に焦点を当てる。
  • 脂が乗った時期に訪れる『幸運の連続』を大切にし、それを元手に成功を確保する。

というものですが、選挙もこの法則にのっとり、的を絞った戦略をたてれば、今までと違った結果がえられるでしょう。選挙ポスターを10人が見た場合、8人は関心を持たないが、2割は関心を持ってくれる。2割の支持層に共感を得、その8割の集票を目指す。誰にも好まれる敵を作らない曖昧なフレーズを考えるか、2割の人に共感を生む、キャッチフレーズを考えるか、どちらが得策でしょうか。

3,イメージカラー

好きな色から自分の性格を判断する場合と、性格からイメージカラーを導く方法があります。大切なことは、色の性格判断によって、自分のプラス要素、マイナス要素を把握することです。プラス要素をアピールし、マイナス要素を改善することです。自分のことは自分が一番よくわかっていると思いがちですが、選挙に関しては、周囲の人から客観的に分析してもらい、プラス要素はさらに伸ばし、マイナス要素は払拭、隠蔽していかなければなりません。

視覚的なアピール

視覚的にどのようなアピールをするかによって、注目度が変わります。背景に黒(くろっぽい)を使う方が時々いますが、黒は、洗練された、重厚さ、高級感、カッコイイ、など比較的簡単に見栄えの良いポスターに仕上がります。しかし選挙では逆に、有権者には好まれない傾向が強く、初陣で選挙ポスターに黒を使うのはちょっとリスキーかもしれません。しかも、デザインのレベルが低いとかえって安っぽさが目立ち、さらなるイメージダウンにつながります。

背景が黒っぽいポスター例1
背景が黒っぽいポスター
背景が黒っぽいポスター例2
背景が黒っぽいポスター例3
黒い政治を白く?
イメージカラー

イメージカラー判断

青が好きな人

性格: 慎重派
何事にもきっちりした性格で、慎重で冷静な判断のできるタイプです。つねに周りの意見を尊重し、思いやりと気配りを忘れない、謙虚な姿勢に信頼をあつめます。その一方、人目や、失敗を気にし、自分より劣っていると感じる人に対して軽蔑する傾向があります。また、皆一様に気を使うあまり、優柔不断で、意志が弱いといった面も有ります。
傾向:冷静、常識人、慎重派、相手を尊重する、思いやり、気配り、謙虚、冷たい、堅物、ステイタス志向 、融通が利かない
青のイメージ: 知性・清潔・冷静・誠実・爽やか・涼しさ・爽快感
プラスの要素: 清潔感・常識・信頼・知性・謙虚・開放感・リラックス・クリーン
マイナス要素: 喪失感・虚無感・不安・不健康・冷酷・悲しみ・寒い

青のイメージ
晴天の青

赤が好きな人

性格: 情熱的
生命力が強く、情熱家です。努力家で周囲を引っ張る人間的魅力を持っている人です。また自己主張が強く感じる、感覚的に気ままに行動するため、せっかちでグズグズしたことが嫌いです。しかし、熱しやすく冷めやすい為、慎重さに欠け、すぐに飽きたり、忍耐力がおとります。
傾向:決断力、行動力、負けず嫌い、努力家、元気、指導者、目立ちたがり、飽き性、慎重さに欠ける、短期、せっかち、感情で動く、派手、上昇志向
赤のイメージ: 情熱・愛情・興奮・生命・活動的・衝動的・破壊・暴力・セール・血液
プラスの要素: 情熱・忍耐・勇気・愛情・活気・勝利
マイナス要素: 危険・爆発・警告・緊張・怒り・争い・赤字

赤のイメージ
情熱の赤

緑が好きな人

性格: 穏やか
おだやかで優しい平和主義者です。周囲の人と穏やかに接する事がうまく、自然に、いい顔を見せる事が身についています。
愛想がよく裏表がなく親しみやすい、頼まれると嫌と言えないタイプで、おだてられるとつい引き受けてしまいます。
指導力は欠けますが、順応性が高く、家庭的で周囲に人が集まるタイプです。ビジネスより家庭を重視します。
傾向:自然派・平和主義、バランスがいい、のんびり屋、現実志向、いい人、決断力が乏しい
イメージカラー:緑
緑のイメージ: 自然・新鮮・癒やし・安らぎ・穏やかさ・調和・バランス・協調・再生
プラスの要素: 調和・自然・平和・順応性・協調性・家庭的・癒し
マイナス要素: 危機管理力が弱い・魅力が少ない・平凡

緑のイメージ
新緑の緑

オレンジが好きな人

性格: ほがらか
活発で、おおらか。大勢でいるのがとても好きです。気さくで心が広く、小さい事にはこだわりません。
その反面、大雑把で軽く、いい加減と見られがちです。自立心が強く仲間意識も高いですが、わがままで周囲を振り回すことも。
一人でいるのが嫌いな寂しがり屋の甘えん坊タイプ。
傾向:社交的、リーダーシップ、見栄っ張り、明るい、自信過剰、オールマイティ、積極的、世話好き、目立ちたがり、寂しがり屋
オレンジのイメージ:温もり・家族・元気・仕事・自由・推察力・陽気・楽園
プラスの要素: 家庭的・おおらか・活動的・明朗快活・積極的
マイナス要素: 自分勝手・見栄っ張り・八方美人・自信過剰

オレンジのイメージ
成熟のオレンジ

黄色が好きな人

性格: 無神経
楽天的で明るいタイプ、周りを巻き込むムードメーカー。人とのコミュニケーション能力が高く、話し上手で、好奇心が旺盛、探究心の深さと知性の高さから毒舌の批評家タイプ。天真爛漫な子供のような面をもち、突然不安になり、イライラしたり、わがままを言い出したり感情の起伏が有ります。
傾向:明るい、フレンドリー、マイペース、ユーモア、好奇心旺盛、探究心、無邪気、お調子者、毒舌家、知ったかぶり、無神経、自己中心的、幼稚、寂しがり屋、批評家、冒険好き
黄色のイメージ:太陽・陽気・注意・危険・不安・幸福・好奇心・向上心・知識・軽快・躍動・幼稚
プラスの要素: 太陽・プラス思考 好奇心旺盛・幸・天真爛漫
マイナス要素: 危険、注意、自己中心的、わがまま、幼稚、ひとりよがり

黄のイメージ
灼熱の太陽の黄

紫が好きな人

性格: 繊細
感受性が高く芸術的感覚の持ち主で、繊細な感性を持っているタイプです。精神性が高く目に見えない神秘的な物に興味を持ち、浮き世離れしたところがあり、人からは理解してもらえない面があります。高貴さや優雅さを求め自分に誇りを持ったナルシストタイプです。
傾向:神秘的、こだわり派、協調性がない、妄想家、優しい、自信家、繊細、変人、ナルシスト、スピリチュアル
紫のイメージ:気品・優雅・神秘・霊的・精神・孤独・厳粛・崇高・宇宙・坊主・スピリチュアル
プラスの要素: 高貴・神秘・高貴・優雅・感性・ハイセンス
マイナス要素: 内向的・不明瞭・二面性・欲欲求不満・変人

紫のイメージ
高貴な紫

黒が好きな人

性格: 自信過剰
自分の強さや能力を見せたい欲求があるわり、深く付き合うと人を怖がるような、繊細で傷つきやすさをあわせ持つタイプです。自分の世界観を持ち、周囲の色に染まりたくないという意思を持ち、一人で何でもこなすタイプですが、集団では人の意見を聞かず、監視されたり指図されるのを嫌い、本能のおもむくままに行動します。
傾向:創造性豊、無口、一人、非凡、強い存在感、完璧主義、威厳、無表情、自信過剰、秘密主義、反骨精神
黒のイメージ:重厚・孤独・力・闇・死・恐怖・悪・沈黙・高級感・男性的・底
プラスの要素: 高級・神秘・威厳・洗練・存在感・偉大
マイナス要素: 恐怖・負・暗黒・葬式・孤独感・絶望感

黒のイメージ
無限の宇宙の黒

白が好きな人

性格:真面目
真面目で純粋で社交的なタイプ。逆に、頑固で威圧的で融通の聞かない堅苦しい人間ととられる場合もあります。どんな人にも受け入れられ、精神性が高く周囲の人を癒やすタイプです。完璧主義で高い理想を持ち、曲がった事が嫌いですが、人の影響を受けやすく、単純さがあざになる場合もあります。
傾向:頑固、正義、理想主義、潔癖、純粋、正直、素直、真面目、シンプル、信頼、完璧主義、機能的
白のイメージ: 清潔・純粋・美しさ・神聖・天国・刷新・可能性・新しい
プラスの要素: 潔癖・平和・清楚・勝利・真理・理知的
マイナス要素: 白紙・薄情・警戒心・単純・病院

白のイメージ
純真無垢の白

まとめ

いつも見ている選挙ポスターですが、目に留まる、気を引く選挙ポスターのデザインには、様々な手法が隠されているのです。それぞれに意味を持たせた、写真撮影、キャッチフレーズ、イメージカラーの三つの準備を整え、手法をその後の活動にもいかして行くことが大切です。

イメージ戦略とは、ただ単に好きな色や、聞き心地のよい言葉を並べればよい、というものではありません。普段はあまり関わることの無い業界や、様々な媒体で常に活用されている法則や手法を、選挙ポスターのデザインに活かすことにより、見た目の中に込められた、さらなる集票に繋がる戦略を実行しましょう。